アラフォー、眠れない夜が終わる。の巻
ご無沙汰しておりました。
1ヶ月近く空いてしまい、反省。
実家に避難して約2週間の上げ膳据え膳生活を終え、つわりのピークを乗り越え、体重が減少しきって緩やかな右肩上がりに転じようとしております。
とはいえ、まだ安定期ではなくて。
微妙な時期です、妊娠4ヶ月。
さて、早速本題。
タイトルにした「眠れない夜」とは?
遡ること2週間前。
実家から戻ってすぐ検診に行き、医師にとんでもないことを告げられたのです。
「HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス)の抗体検査が陽性だったから再検査しますね」
頭が真っ白になりました。
は? なに? 白血病?
何ておっしゃいました?
とても話しやすい先生だったので、冷静になってから質問しました。
「白血病ですか? 赤ちゃんは大丈夫なんですか!?」
頭の中がグルグルです。
白血病?私が? ってことはお腹の赤ちゃんも?
白血病? 今までそんなこと言われたことないのに!? 白血病!?
白血病。そう聞いたら、知識のない私の頭の中にはこんな式が浮かびました。
『白血病=不治の病』
『白血病=赤ちゃんが危ない』
『白血病=主人と息子を残して先立つ自分』
『白血病=どうしよう』
読んでいて気分を害された方がいたら申し訳ありません。
私の心に記録しておくためにも、正直な気持ちをそのまま書き留めたくて。
先生が言いました。
「九州とか、本州なら港町で報告が多いウイルスなんだけど、どうしてだろうね?」
「抗体が陽性ってだけで、まだウイルスがいるとは決定してないからね」
「感染してたとしても、生きてる間に発症することはほぼないしね」
「赤ちゃんは大丈夫だよ、妊娠出産には何の影響もないから」
「おっぱいあげられないけどね」
「凍結させればあげられるからね」
え!?
何ですって!?
おっぱいをあげられない!?
またしても頭が真っ白に。
まずは、妊娠の継続と出産には支障がないことに安心してみました。
ここで取り乱してはいられないので。
産めたとして、その後。
母乳から赤ちゃんに感染するから、母乳では育てられない。
必ずしも母乳がダメではなくて、凍結させて解凍させたものを哺乳瓶であげるのは大丈夫。
初乳には大事な栄養が多いから、最初の短期間だけ母乳にして、ミルクに切り替えても大丈夫。
先生が淡々と説明していました。
完母で息子を育てられた私。
授乳があるから長時間離れることができず、風邪をひいてしまった時なんかは混合にすればよかった…と、悩んだ時期もありました。
夜中の添え乳、夜間断乳、卒乳…色んなことがあったけど、おっぱいで繋がれて幸せだったなぁと振り替える息子との今。
それが、なんですと!?
授乳がダメ!?
…ってことは、夜中にお腹が減って起きたら、お湯を沸かして冷ましてミルクを作って飲ませてあげないといけないの!?
そんなことしたことない!できない!
外出先の授乳室でペロンと服を捲り上げて、パクっとゴクッとやっとくれ!…って、あれができないの!?
上の子も成長してるとはいえまだまだ手がかかるというのに、下の子にミルク!!!?
とかなんとかグルグルグルグル考えてるうちに、再検査のための採血。
先生「結果気になるよね、ね。2週間後に聞きにきてね。抗体が陽性でも、再検査で陰性ってことはよくあるからね」
藁にもすがる思いで、その言葉を胸に刻みました。
2週間、長い。長すぎる。
お会計待ちの間、電車での帰宅中、検索魔でした。
①輸血による感染
②性交渉による感染
③母乳からの母子感染
輸血歴はないので、②か③。
母が白血病ウイルスのキャリアだとは聞いたことがないので、③も却下。
え? ②?
九州や港町出身の男性、知り合いはいてもそのような関係では…。
はっ。
主人は? 主人はどうなのだ!?
私がキャリアなら、主人も感染している可能性は大いにあり。
もしくは、主人がキャリアだったとして、私に感染したという経路も考えられる。
息子の妊娠時には引っかからなかった検査だけど、見落とされていたとしたら息子にも感染の可能性が大きい。
息子の血液検査のタイミングや、万一陽性だった時の伝え方…どうする。
女性2~5%、男性4~7%が何十年か後に白血病を発症する可能性があるらしく、万一、万一発症してしまったら…。
凍結母乳を最初の3ヶ月だけ与えて4ヶ月目からミルクに切り替えるのと、最初からミルクで育てるのと、どちらも子の感染率に違いはない(データは多くないけど)
完ミにするなら、産んですぐに母乳を止める処置をするらしい。
…調べても調べても、胸が苦しくなるばかり。
家に着いてすぐに夫に報告。
固まる表情。さすが医療者、飲み込みが早い。
そして一言「大丈夫だよ、なんでもないといいね」
この人のこういうところが好きなんです。余計なことは言わないところ。
あ、一応そっと確認はしました。
過去に仲良くした女性の中に、九州とか港町の出身の人はいた?って。
答えはノーでした。
後はもう、祈って待つしかなくて、長い長い2週間。
赤ちゃんが産めるなら幸せかな、おっぱいはあげられなくても。
その心境まで自分を持っていくことが、果たしてできるのかなぁ。
毎晩息子が寝てから検索しまくりでした。
ブログやInstagramで、キャリアと言われて完ミで育ててますっていう方々のお話を読みました。
私もこの場で、そうやって強くなれるかなぁ。
吐かなくなったけどつわりが完全に終わってないことに加え、心配による寝不足と息子の風邪の看病で、なんだかズタボロになった2週間でした。
待ちに待った検査結果。
先生は笑顔で「陰性でしたよ、なんで抗体検査が陽性だったんだろうねぇ、よかったよかった!」と。
長い夜が明けました。
息子の風邪をもらい、免疫低下しすぎてカンジダも発症し、2週間前より体重が減り…
陰性。
あぁ、やっと、眠れる。
あぁ、やっと、風邪が治る。
あぁ、母乳をあげられる。
あぁ、とっても疲れた2週間だったなぁ。
久しぶりに書いたらダラダラ尻切れトンボになっちゃったけど、心地よい眠気が訪れたので…おやすみなさい。