アラフォー、インフルエンザと共存する。の巻
昨日の夕方から熱を出している息子。
最近友達と遊ぶことが多かったので、何か感染する的なやつだと周りにも迷惑かけるし…とすぐに受診。
熱が出てすぐは何もわからないから、いつもの風邪薬を飲んで様子を見てね、と。
朝になっても熱が下がらなかったら、インフルエンザの検査をしましょうね、と。
その夜は、食欲には自信ありの息子が、全く何も食べずに寝ました。
もう、母親としてはそれだけでも異常。
夜中コンコンと咳をして、私を探して泣いて、咳をして、泣いて…私も浅い眠り&断眠でぐったり。
朝、熱を測るまでもなく、ぐったりして何も食べたがらない息子。
こりゃ朝イチ受診だわ。
「病院行こうか」と誘うと、「いかない!」と泣く彼の耳元で囁く。
「病院でもしもし(聴診)頑張ったら、アイス買って帰ってこようか」
「いく!」真っ赤な顔して泣きながら上着着たり靴下履いたり、愛しい息子。
ところでここは豪雪地域。
一昨日から、数年に一度の吹雪とかって予報。
夫が昨日一念発起して雪かきしてくれてたので、だうにか車が出せた出せた。
感謝するよ、夫。
全然起きてくる気配ないけど、雪かきありがとね。
小児科の駐車場も、雪で狭くなっちゃって停めにくい。
停めようとしてる隣の車には、母子を待っているであろう男性の姿。
狭くて狭くて、何度も切り返しが必要。
私が駐車し終えるまで、険しい表情でずっと睨み付けてる男性。
ぶつけませんよ、安心してくださいよ。
こういう時の集中力には自信があるのよ。
きっと、あと数センチとかでぶつかるくらいの間隔だったと思う。
なんとか停めて、エンジンを切る。
ほっとした顔でスマホに目を落とす男性。
貴方の視線が難易度を無駄に上げたんだよ、と胸の中でだけ毒づく。
いやいや、そんなことはどうでもいいの。
息子がチャイルドシートで死にそうになってるの。
いつもなら車から降ろしたら「じぶんであるく!」って元気な息子が、「だっこして!」と首に手を回してくる。
愛しい。なんと愛しいのか。
受付して体温計を渡されて、いざ測定。
39.3℃。
彼の人生でベスト3に入る高温だ。
この時点でもう代わってあげたい。
診察室に呼ばれるまでは、絵本を読んで待った。
熱で辛いだろうに、「ぞうさん!」とか「わにさん!」とか動物の影の絵本を楽しむ彼が愛しい。
そして診察室へ。
先生「そうですか、熱が下がりませんか」
私「食欲もなくて、咳がひどくて眠れていません」
先生「インフルエンザと溶連菌とアデノウイルスの検査をしますね」
看護師さんと二人がかりで押さえつけて、喉から2本、鼻から1本粘膜を採取された息子。
泣くわ泣くわ、泣いて咳き込んで。
胃に物が入っていたら吐いてしまっていただろうに、かわいそう。
ここでようやく隔離された待合室に通される。
ふとした疑問。
これでインフルエンザとかだったら、待合室に居合わせた子たちも危険なのでは?
もしただの風邪でも、待合室の誰かがインフルエンザだったら、弱り目に祟り目でウイルスもらっちゃってるのでは!?
とはいえ、受診する子どもを1人1人隔離して個室で待たせることは難しいだろうし、仕方ないのか、日本。
検査結果を待つ間、ここ1週間くらいで行った場所と会った人を思い出す。
よりによって昨日、生後半年の赤ちゃんに会っている。
友達とお茶してお喋りして、4時間近く同じ個室にいたのだ。
もう、最悪だ。
病院を出たらすぐに連絡しよう。
謝ることしかできないけど。
児童会館にはちょうど1週間前に行って、インフルエンザで学級閉鎖になったけど、感染してなくて元気で、親の仕事の関係で行く場所がない児童が来ていた。
でも、かわいそうに一室に隔離されていて、みんなマスクをしていたから、そこからもらったとは考えにくいな。
ここ最近のモデルハウスの見学と、その後のご機嫌とりのショッピングセンター行脚が原因なのかな。
噴水の水が気になって手を突っ込んだりしたからかな。
とにかく、息子に負担をかけてしまっていたことを振り返る。
ごめんよごめんよ。
疲れていたんだね、ごめんね、息子。
看護師さんが呼びに来て、もう一度診察室へ。
先生「インフルエンザのBが出てますね、タミフル飲みましょう」
さらに
先生「熱は明日には下がるでしょう。タミフルを飲みきる来週の水曜までは、外出しないで下さい」
がーーーーーん。
熱が下がったらきっと元気モリモリで遊びたくなるのに!!
こりゃ熱が息子の試練ならば、その後の軟禁状態は私の試練ではないか!!
しかも、息子を溺愛しすぎてチューしまくってる我々夫婦が、今さらチューを我慢したところで感染してない訳がない!!
そういえば一昨日くらいから夫は咳をしていたな。
もしかして、もう?
我が家のパンデミックは始まっているのか?
そんなことがグルグル頭をよぎる中、隔離されたまま処方箋を渡された。
このまま素早く薬局に移動できればいいんだろうけど、そうはいかない。
待合室に息子のジャンパーと私のコートが。
通るしかない。置いて帰る訳にはいかないのだから。
これ、ほんとみんな何とも思わないのかな?
余計なお世話??
隣の薬局に移動して処方箋を提出して「別のお部屋で待たせてください」と話すと、すぐに個室に通された。1畳あるかないか。
ありがたい、なんだか安心。狭いけど安心。
薬剤師さんがタミフルと解熱剤の座薬を持ってきてくれた。
タミフルは、バニラアイスに混ぜると苦くなるからチョコレートアイスがお薦めですとな。
抗生物質と一緒だね。
聴診されてお薬貰ったら病院が終わり と認識している息子が、「アイスかいにいく!」と泣いている。
愛しい。辛そう。愛しい。
車の中で早速夫に報告。間髪入れず「まじかー」と返事が。
それと、昨日会った友達にも報告。既読にならないけど、ひたすら謝る。
約束通りアイスを買いにコンビニへ。
息子は車で待っていてほしいところだが、泣きわめくので抱っこして連れていく。
ごめんなさいお店のみなさん。
しかーし!!
このコンビニ、カップのチョコレートアイスが置いてない!!
バニラがダメならストロベリーだ!
息子よくらえ!ハーゲンダッツ攻撃!!
他にフルーツゼリーやジュース、牛乳も買ってそそくさと帰宅。
夫に別の部屋にいてもらうかと思ったが、腹をくくった夫は全然けろっとしてリビングで出迎えてくれた。
そう、夫は医療人。
ストロベリーアイス×タミフルは息子の口に合わず、溶けたアイスを二人がかりでスポイトでどうにか飲ませてベッドにGO!
夫も私もおそばせながらマスクをしたが、「これいやなのー!!!」とむしり取られてしまうので、私はもうマスクは諦める。
夫は自分の仕事に影響があるとまずいので、インフルエンザの検査をしに近所の内科へ。
どうか夫の咳がインフルエンザじゃありませんように。
息子の眠りは浅くて、すぐに呼ばれるので側を離れられない。
うとうとっとしてる隙に、他の友達に連絡する。
余計な心配かけるかもしれないけど、遠方の両親にも報告する。
一時間ほどすると、夫から連絡が。
セーフ! ただの風邪らしい!!ラッキー!!
これで、もし私が倒れても、希望の光が!!
帰ってきたら別のお部屋で過ごしてもらおう、なんならタミフル飲みきるまで別々でいよう。
こんな時は、古くて部屋数のある我が家に感謝。
さて、熱が下がらない息子に座薬を。←今ここ
汗がたくさん出ますように。
少しは食欲が出てきますように。